ファインマン物理学 力学(10~12章) 感想
10章 運動量の保存
「作用と反作用は等しい」
数学的にきちんと解ける問題はかぎられており、これらの問題を解くには数値解析が必要である。そして、基本的な法則として運動量の保存がある。この法則は作用・反作用の法則、力の合力は0であるから、積分すると定数になり、運動量は一定となる。前提として弾性衝突、相対論的な条件がある。
感想
質量と速度を場合分けして、二つの物体の衝突について示していた。三体問題などの数値的な問題の条件はどうなのか考えたくなる。
11章 ベクトル
「物理学の法則は平行移動に対して対称である」
物理法則、ニュートンの法則は平行移動してもつまり、座標系が違っても同じである。停止している人でも、車に乗っている人でも同じ数式で運動の法則を記述できる。
この速度や距離は方向と大きさを持つ矢印、ベクトルという概念で記述できる。また、ベクトルは成分に分けられるつまりx、y、z成分に分けられ、幾何学で解ける。
感想
座標系を考えた時、宇宙の中心などあるんでしょうか?地球に中心がないように、宇宙にも中心はないようです。位相幾何学でいう三次元多様体がこれにあたるそうです。
12章 力の性質
「簡単な概念というのはどれも近似である。」
力とは何か?物理学では力は厳密に定義できない、いや、数学のようにする必要がない。近似的に求めることが大事である。無論、精度の精度を上げる必要はある。力には摩擦力、分子力、電磁力、場の理論、見せかけの力、核力がある。
感想
物理学とは近似である。前提条件を決め、どういう時に、どういう値を求める問題設定が大事。